Aさんはこう言っている、Bさんはこう言っている。チーム内の意見の相違に挟まれたとき、「誰の味方でいるべきか」と悩んでいないでしょうか。 その問い自体が、リーダーを苦しめる罠かもしれません。
「良き理解者であれ」というプレッシャー
dazzly代表の筒井は、現代のリーダーが陥りやすい状態をこう表現します。
もちろん良き理解者は、悪き理解者よりはいい。
ただ、それぞれのメンバーに同調するということだけが仕事ではないですし、そこだけが仕事なら良いですが、そうではないからしんどいと思うんです。
メンバーの気持ちに寄り添い、一人ひとりの声を聴く。それ自体は大切なことです。
しかし、すべての人に同調し続けることは感情労働の極みであり、リーダー自身が消耗していきます。
判断基準を「目的」に置く
では、何を軸にすればいいのか。筒井の答えは明確です。
好きとか嫌いとか、その場の空気にどう寄り添うかではなく、「それは目的にかなっていますか?」というところを唯一の判断基準にしていく。この部分がやっぱり大事だと思います。
感情や相性に振り回されるのではなく、目的という軸を持つ。
チームメンバーからそれぞれ相談を受けたとき、誰の味方でいるべきか悩むのではなく、「目的の味方」でいると決める。
そうすることで、見え方がまるで変わります。
「プロジェクトの味方」という立ち位置
筒井は自身の実践をこう語ります。
よく私が「プロジェクトの味方」という言い方をしているんですけど、そこに立った時に、それぞれの言っていることがどう見えるか考えると、全然違う見え方になります。
それぞれの意見に良い悪いもなく、「あなたはそう思うのね」という感じで。
では、目的に照らし合わせて考えるとどうなのか?という見方ができるようになります。
個人に同調するのではなく、目的を基準に判断する。すると、特定の誰かの肩を持つ必要がなくなり、変に巻き込まれることも減ります。
リーダーは「楽」になっていい
この視点を持つことで、リーダー自身にも大きなメリットがあると筒井は強調します。
リーダー自身が楽になるという部分もあります。楽といいますか、そういう余裕が持てないと、事実をしっかり捉える、クリアに判断するということが澱んでいきます。濁ったままでは良くないので。
ニュートラルな状態でいられるからこそ、冷静な判断ができる。
感情の渦の中にいたまま正しい判断をしようとしても、視界は曇ったままです。
地上3メートルの高さから全体を見渡すような余裕を持てることが、リーダーとしての推進力につながります。
どのみちリーダーはつらいんです。だからこそ、楽にできる部分は楽にしていい。
同調しないことは冷血ということではなく、適切な温度感を持ちながら、目的を軸にブレずに導いていくということです。
迷いがなくなると、確信を持って進める
目的の守護者として立つことで生まれるのは、判断への確信です。
迷いがなくなるというか、確信を持っていけるようになります。
そんな気持ちでリーダーができるなら、やりがいもありますし、良い意味で楽に引っ張っていけます。
誰の味方かで迷うのではなく、目的の味方として立つ。
そのシンプルな軸が、リーダーの判断を支え、チームを前に進める力になるのではないでしょうか。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「タイトル名:「良き理解者」よりも「目的の守護者」であれ」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
Podcast:
Spotify:
出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井里美
編集・構成:dazzly編集部

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