「次はどうしますか?」を聞かれないチームの作り方─野球OS から サッカーOS への転換

「次はどうしますか?」「これでいいですか?」
メンバーから指示を求められるたび、息が詰まっていないでしょうか。 指示待ちのチームから自走するチームへ。その転換を、野球とサッカーの違いから考えてみます。

目次

今の時代は「サッカー的な動き」が求められている

dazzly代表の筒井は、組織に求められる動き方の変化を二つのスポーツに例えます。

不確実性が高い時代に、野球とサッカーどちらに近い動きが求められるかと言われたら、やっぱりサッカー的な動きなのではないかと思います。
高度成長期のように分業で効率化を上げる時代は、野球OS的な考えが機能しました。しかし、今は少し変わってきています。

安定した環境では、分業と縦割りで効率よく回せた。
しかし、状況が絶えず変化する現在は、もっと流動的な動き方が必要だという指摘です。

野球は「止まる・動く」。サッカーは「止まらない」

両者の決定的な違いは、局面の動き方にあると筒井は説明します。

野球は静止と再開の連続です。一球ごとにプレーが止まるので、監督が指示を出す余裕があります。
一方、サッカーはピッチ上でずっと動いています。流動的でプレーも止まらないですし、常に状況が変化し続けています。

野球はラジオ中継がすっと入ってきますが、サッカーのラジオ中継は聞いても、頭の中に絵を作りながら聞かないといけません。それは、それだけ動きが複雑で連続的ということです。

今の時代がどちらに近いかと問えば、答えは明らかです。
カオスに変化し続けるサッカーのような局面の中を、組織は走り続けなければなりません。

固定された役割と、状況に応じた役割

局面の動きが違えば、必要な役割の定義も変わります。

野球は役割が固定的。一番はこれ、二番はこれとポジショニングもしっかり決まっています。部署の縦割りに近いです。
しかし、サッカーは役割はあるけれど、ディフェンダーがゴールすることもあります。状況に応じて役割がスイッチします。

カオスな時代においては、「自分の担当はここまで」と線を引いていては対応しきれません。
縦割りのままでは動きづらい場面が増えているのです。

監督の声が届かない場所で戦う

仕事の進め方における違いも重要です。
野球は監督のサインに従うのが正解で、ある種トップダウンです。サインを無視すると怒られます。
しかし、サッカーは監督の采配や戦略はあるけれど、実際の試合では監督の声が届かないケースの方が多いです。
状況もどんどん変わるので、細かい指示は出しきれません。

大歓声の中でかき消される監督の声。それでもチームは動き続けなければならない。現場の自立が求められる
これは、今の組織に求められていることそのものです。

プロジェクトマネージャーは「ボランチ」である

筒井がこの比喩に行き着いた背景には、自身の経験がありました。

私自身がプロジェクトマネージャーを担っていて、ボランチの動きにすごく近いと感じました。
しかし、自分がずっと見ている野球にはそういう動きがあまりありません。
そこからなぞらえて考えたら、こういう当てはめができるんじゃないかと思いつきました。

ボランチは守備と攻撃の間を取り持ち、状況に応じてポジションを変え、チーム全体のバランスを調整する。
固定された役割ではなく、流動的にチームを機能させる存在です。まさに現代のリーダーに求められる動き方です。

野球をやめるのではなく、サッカーと「混ぜる」

ただし筒井は、野球OSを全否定するわけではありません。

どちらがいい悪いではありません。野球OSの良さを生かしながら、状況に応じて走ること、現場の自立を求めること。
サッカーOSを共存させるような動きが大切なのかなと思います。

野球からサッカーに転向するのではなく、いいとこ取りの新しいスポーツを作る
安定した業務は野球OSで効率よく回し、不確実な局面ではサッカーOSで自律的に動く。
「次はどうしますか?」と聞かれないチームは、この二つのOSを使い分けられるチームなのではないでしょうか。

記事について

株式会社dazzlyの公式Podcast「次はどうしますか?」を聞かれないチームの作り方」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。

ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。

▶︎ 株式会社dazzly ホームページ 

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出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井里美
編集・構成:dazzly編集部

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