「心理的安全性が大事だ」という言葉が広がる一方で、その本質が誤解されていると感じることはないでしょうか。 ミスを叱らないこと、雰囲気を良くすること、それは心理的安全性の一面に過ぎません。
昭和の気合と心理的安全性の意外な共通点
dazzly代表の筒井は、一見対極に見える二つの概念に共通点を見出します。
目標達成に対する熱量というところは共通しています。
昭和の人たちが「気合だ、根性だ」と言っていたのは、やりきるんだ、目標達成するんだという意味です。
心理的安全性も、目標を達成するために誰に対してもリスクのある発言ができる状態を作ること。
アプローチが違うだけなんです。
赤いメラメラ燃える炎が昭和の気合だとすれば、心理的安全性は青いメラメラ燃える炎。
色は違えど、どちらも目標達成への熱量という点では同じなのです。
「便利な逃げ言葉」になっていないか
しかし現実には、心理的安全性という言葉がまったく違う文脈で使われてしまっていると筒井は警鐘を鳴らします。
本来の心理的安全性はすごく熱量が高いものだと思うのに、なぜか非常に便利な逃げ言葉のようになっています。
「心理的安全性が担保されていません」と言われたら、もう誰もそれ以上何も言えなくなってしまう。
パワハラの概念と混同され、「これを言ったらパワハラになるのではないか」「それを避ければ心理的安全性が確保できる」という歪んだ理解が広がっています。
リーダーやマネージャーが心理的安全性を人質に取られているような状態は、本来あるべき姿とは程遠いものです。
リーダーが握るべきは「優しさ」ではなく「目標の基準」
筒井は、心理的安全性の文脈でリーダーが握るべきものを明確にします。
リーダーやマネージャーが握るべき手綱は、優しさではなく目標の基準です。
ぬるま湯にしていいのではなく、高い目標に対して全員がリスクを取って発言できる、そこに向かっていける土壌を作ることにエネルギーを向けていく必要があります。
仲良くすればいいわけでも、遠慮すればいいわけでもない。
建設的な議論が起きる場を維持し続けること。それこそが、本来の心理的安全性です。
エネルギーの「使い方」を変換する
では、昭和型のマネジメントから何を変えればいいのでしょうか。筒井の答えは「気合そのものを否定する必要はない」というものです。
気合や精神論が古いと言われますけど、よくよく突き詰めていくと、目標に対してコミットするということ自体は必要なことです。
気合そのものが悪いわけではなく、エネルギーの使い方を変えてあげるということです。
これまで怒鳴ることや恐怖に変換していたエネルギーを、「この場では何を言っても大丈夫だよ、その代わり同じ目標に向かっていこうね」という場をホールドし続けるエネルギーに変換する。
そうすることで、昭和の気合は令和の時代にふさわしい形にアップデートされます。
熱量の高さがリトマス試験紙
心理的安全性が正しく機能しているかどうかを測る指標は何か。
今言っている心理的安全性に、ちゃんと熱量が高いかどうかという観点で見てみるといいと思います。
本来どういう打ち手が必要なのか、どういうアプローチが必要なのかを見てもらえるといいのかなと思います。
居心地がいいだけなら、それはぬるま湯かもしれません。
目標に向かって率直な意見が飛び交い、建設的な議論が生まれている状態。その熱量があるかどうかが、本物の心理的安全性を見分けるリトマス試験紙なのではないでしょうか。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「昭和の「気合」を、令和の「心理的安全性」に変換するには?」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
Podcast:
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出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井里美
編集・構成:dazzly編集部

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