「任せてるつもりだったのに、部下が全然違う方向に進んでいた」
「任せたのに、結局うまくいかなかった」
任せると放任の違いが曖昧なまま仕事を委ねることが、チームの混乱を招いていないでしょうか。
「任せる」と言いながら、実は丸投げしていないか
「任せる」と「放任」の違いが明確でないことが問題の根源だとdazzly代表の筒井は指摘します。
何かを任せると言っておきながら、実態は丸投げという状態はよくあります。
部下だけでなく、取引先やパートナー企業に対しても同じことが言えます。
任せると言いながら、目的も方向性も伝えず、手綱まで相手に委ねてしまう。それは「任せる」ではなく「放任」──あるいは「放棄」です。
手綱を「長く伸ばす」のと「放り出す」のは全然違う
筒井は、この二つの違いを明快な比喩で表現します。
任せるとは、手綱を長く伸ばすこと。自由度は高いけれど、自分は握っている状態です。
放任は、手綱を地面に放り出している状態です。握っていないので、どこにでも行けてしまいます。
手綱を握っていれば、方向性がずれた時に気づくことができます。
東に向かうべきところを西に進もうとしていれば、軌道修正もできる。
しかし手綱を放してしまえば、ずれていることにすら気づけません。
進捗ではなく「状態」を見ていた
実際に筒井がチームを率いていた際、手綱を長く伸ばした状態でどこを見ていたのか。
進捗を徹底管理はしていなかったけれど、チームメンバーの状態を見ていました。
期日までにできていないなら、「なぜできていないの?」ではなく、「つまり何が起きているんだろう」という観点で話をしていた。
困っている人はいないか、何か外部要因で詰まっていないか。
問題の種類を見極めて、どこに手を打つべきかを考える。管理するのではなく、状態を把握する。それが手綱を握り続けるということです。
チームの振り返りでは、こんな声をもらったこともあるといいます。
「ある程度自由にさせてもらいつつ、方向性がずれた時にはきっちり軌道修正してくれるので安心していました」と言ってもらったことはありますね。
「任せる」は中途半端な言葉である
筒井は、「任せる」という言葉自体の曖昧さにも注意を促します。
「任せる」って言葉としては結構中途半端だなと思っています。
言われた側も「何をどこまでが任されたの?」と思うし、任せた側も仕事を切り離した気持ちになってしまう。
もし本当にすべてを委ねるなら、「全部お願い、私は何も関与しない」と明確に通告した方が、相手も覚悟を持って動ける。中途半端な「任せる」が、互いの期待値のズレを生んでしまうのです。
「どこまでなら大丈夫?」を最初に話しておく
では、任せる際にどうすればいいのか。筒井の実践はシンプルです。
比較的私は任せたい派だったので、「任せたいんだけど、どこまでだったら大丈夫?」という話はしています。
任せるの範囲を互いにすり合わせておく。余計な忖度や「ここまで期待されてるのかな」という不安を最初から取り除く。
どうせ後からチューニングが必要になるなら、最初の段階である程度話しておくことが、チームの成果にも直結します。
同じ「任せる」という言葉でも、人によって意味は違います。他人である限り、念のため確認しておく。
その一手間が、任せると放任の間に明確な線を引いてくれるのではないでしょうか。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「部下に「任せる」と「放任」の決定的な違い」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
Podcast:
出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井里美
編集・構成:dazzly編集部
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