「そもそも、これって何のためにやっているんだっけ?」
この問いを最後に自分に投げかけたのはいつでしょうか。
忙しさの中で事実と解釈がセットになってしまい、前提を疑う余裕を失っていないでしょうか。
事実を「あるがまま」に捉えるとは
現実認識の第一歩について、dazzly代表の筒井はこう語ります。
誰々と誰々が仲悪いな、誰々が疲れてそうだな、など。そういう情報は見ているけれど、あまり見たくない。でもそこから目を逸らさず、ごまかしもせず、あるがままを捉える。
良い・悪いのジャッジを一旦置いて、存在の事実としてそのまま受け入れる。
あるがままとは、そういうことなのではないかなと思います。
チームの状態を見たとき、すぐに「自分の何がいけなかったのか」「この先どうなってしまうのか」と思考が走り出す。
しかし、深く入り込む前に事実を事実として認識するだけに留めることが、冷静な判断の起点になります。
事実と解釈が「セット」になる危うさ
筒井は、マネジメント層ほど陥りやすい傾向を指摘します。
リーダー層、マネージャー層になればなるほど判断する機会が増えるので、事実を見た瞬間にジャッジする癖がどんどんついていきます。
でも、それが一緒くたになってしまっていませんか?と。
事実と解釈がセットになったままの状態が一番危険だと筒井は強調します。
解釈が歪んでいたり、目指す方向性とずれていたりすると、意思決定そのものが狂ってしまう。
だからこそ、事実を捉えた上で解釈に移る前に「そもそも」の問いを挟むことが重要なのです。
「そもそも」が前提を揺さぶる
「そもそもを問う」とは、当たり前を疑うことです。
この事実ってそもそも何のためなんだっけ?
そもそもどう捉えたらいいんだっけ?
そんなふうに前提から疑う、そういう方向へ思考を持っていく感じですね。
不確実な時代の中で、現状維持は安全策ではなく最大のリスクかもしれません。
しかし、変化を起こすためには、まず「本当にこのままでいいのか」という問いが必要です。その問いの入り口が「そもそも」なのです。
コロナ禍が証明した「そもそも」の効力
筒井は、「そもそも」が実際に大きな変化を生んだ例としてコロナ禍を挙げます。
コロナ禍は当たり前を疑うすごく良い機会でした。
何も考えず出社していたことが変わり、リモートに変えたらこれまで表面化されていなかった問題が出てきて、「あれ?出社する意味ってここにあったよね」と気づけました。
そもそもを疑ったからこそ、オンライン会議が当たり前になり、時間の使い方が改善された。
前提を疑うことが、新しい世界の再構築につながった具体例です。
シンプルだが、強力な思考の武器
最後に筒井は、このアプローチのシンプルさと効果の大きさを改めて強調します。
事実を見つめましょう、そもそもを問いましょう。
めちゃくちゃシンプルなんですけど、無茶苦茶効果的です。
常に立ち止まる必要はありません。
しかし、忙しさの中で思考が停止していると感じたとき、事実を事実として捉え直し、「そもそもこれは何のためだっけ?」と自分に問いかけてみる。
その一瞬の立ち止まりが、現状維持のブレーキを外す力になるのではないでしょうか。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「「事実」を見つめ、「そもそも」を問う」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
Podcast:
Spotify:
出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井里美
編集・構成:dazzly編集部
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