チームを組んだのに、なぜかうまく回らない。各自がやるべきことはやっているはずなのに、全体としてまとまらない。
その原因は、「担当」は割り振っていても「役割」を伝えていないことにあるかもしれません。
チームは「勝手に機能する」ことはない
dazzly代表の筒井は、「チームが機能する」という言葉に込められた意味をこう語ります。
勝手に機能するということはあまりなくて、機能させる仕掛けだったりとか、何かが必要だ。そういう意味合いがすごく込められている言葉だと感じています。
チームは放っておいて動き出すものではない。機能させるための意図的な働きかけが必要です。
その中で、機能不全の大きな要因として筒井が挙げるのが役割分担の曖昧さです。
「役割」と「担当」は違う
ここで重要なのが、役割と担当の区別です。
役割というものは、「何を期待されるか」が含まれています。でも担当は「何をするか」なんですよね。
たとえば、ある業務を「担当する」ことと、チームの中で「どんな機能を果たすか」は別の話です。
単に作業範囲を決めることと、チーム全体の目的に対してどんな貢献を期待されているかを理解することは、まったく異なるレベルの話なのです。
野球の打順で考えると分かりやすい
筒井はこの違いを、野球に例えて説明します。
一番を打つというのは担当です。でも、一番の人に何を期待しているかはまた別の話。
トップバッターとして塁に出てほしい、後ろにチャンスを上げてほしい。
そういう期待があった上での一番なんです。
一番を「担当する」だけなら、ただ打席に立てばいい。
しかし「塁に出てチームの流れを作る」という役割を理解していれば、打席での判断も変わってきます。
スポーツの世界では監督やコーチがこうした期待を明確に伝えますが、仕事の場面ではどうでしょうか。
意外と期待していること、担ってほしいことを伝えていないケースは多いと思います。
それを伝えるだけでもだいぶ変わるかなと思いますね。
個性を活かした「さりげない役割」の伝え方
役割は、必ずしも公式なものである必要はないと筒井は続けます。
チームの潤滑油になってほしいとか、能力的に高い方には率先して先を歩いて「こうやるんだよ」と示してほしいとか。それって何担当という話ではないけれど、リーダーから見ると絶対に担ってもらいたい役割だったりします。
では、どうやってそれを見極めるのか。性格診断のような大掛かりなことは不要だと強調します。
日々接していて感じる部分で、それがチームにとってプラスになるような振る舞いであれば、「それでいいんだよ」と伝えてあげる。
「今後もそういう行動をしてくれると、チームにとってこういう効果がありそうだからお願いね」と、さりげなく伝える。
個性から自然に出てくるものであれば、本人もナチュラルにこなすことができます。
それを言語化して伝えてあげるだけで、チームの中に自分の居場所と貢献の実感が生まれるのです。
担当だけでなく、役割を割り振れているか
機能不全チームから脱するためのヒントは、意外にシンプルです。
担当を割り振るのは皆さんされていると思いますが、役割を割り振るのはどうでしょうか。
小さいところからやっていくだけでも面白いことが起きるのではないかと思います。
「あなたの担当はここまで」ではなく、「あなたにはこういうことを期待している」。
その一言が加わるだけで、メンバーの動き方は変わり、チームは少しずつ機能し始めるのではないでしょうか。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「機能不全チームから脱するには?」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
Podcast:
出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井里美
編集・構成:dazzly編集部
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