プロジェクトが想定通りに進まないとき、「もうダメだ」「うまくいっていない」と感じたことはないでしょうか。 しかし、本当に「うまくいっていない」のか、それとも単に「思い通りになっていない」だけなのか。この区別が、リーダーの判断を大きく左右します。
2つの状態を、混同していないか
dazzly代表の筒井は、最近読んだ本の中で出会ったこの区別に、強く共感したと語ります。
うまくいかない状態というのは、目指すゴールにたどり着けない状態。思い通りにいかない状態というのは、予定していたルートではゴールにたどり着けない状態。この2つは全然違うんですよね。
想定通りに進まなかっただけで、ゴールそのものに到達できないわけではない。
それにもかかわらず、多くの人がこの二つを混同し、「すべてが終わった」かのように感じてしまいます。
ルートは一つではないのに、一つのルートが崩れただけで立ちすくんでしまうのです。
プロジェクトでは「思い通りにならない」が常態
筒井自身、プロジェクトマネジメントに携わる中で、思い通りにならないことの連続だったと振り返ります。
プロジェクトって、自分の思い通りになることがほとんどないんですよね。
思い通りにならないのが当たり前という環境です。
だからこそ、思い通りにならなかったことに対して毎回感情的になっていては、前に進めなくなります。怒りや落ち込みは自然な感情ですが、その感情と「実際に何が起こっているのか」を切り離して見ることが求められます。
「期待通り」への執着が、自分を縛る
この区別の鍵になるのは、「期待」という概念です。
自分の期待通りになっていないから、イライラしたり、へこんだりするのかと気づいた記憶があります。
仕事に限らず、プライベートでも「こうしてくれるのが当然だ」と期待を抱いてしまう。
その期待と違う結果が出ると、必要以上に感情が動いてしまう。
「こうなるはずだ」「こうしてくれるはずだ」という期待が強ければ強いほど、それが裏切られた時の感情的な反応も大きくなります。
そしてその感情が、冷静な判断を妨げてしまうのです。
感情を切り離すと、「次」が見えてくる
筒井は、思い通りにいかない状態とうまくいかない状態を区別できるようになったことで、大きな変化が生まれたと語ります。
「今こういうことが起こっているんだな」
「自分はこうしてほしかったけど、それは無理だったのだな」
「このやり方ではダメだったのだな」と整理できるようになった。
そうすると、「じゃあ次どうしようか」と考えられるようになります。
期待を手放すことで、自分の感情が混ざりにくくなる。八方塞がりだと感じていた状態から抜け出し、別のルートを探す余裕が生まれたといいます。
マネジメントとは「どうにもならないことを、なんとかする」こと
マネジメントとは、「どうにもならないことをなんとかすることだ」そう言われることがあります。
筒井はこの言葉と今回の区別を結びつけます。
この区別を持って臨めるようになると、少しずつでも「なんとかする」という力に変えられるのではないかと思います。
「うまくいかない」のか「思い通りにいかない」だけなのか。
その問いを自分に投げかけるだけで、感情に飲み込まれずに、次の一手を考えるリーダーに近づくことができるのではないでしょうか。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「上手くいかないのか?思い通りにいかないのか?の区別」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
Podcast:

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出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井
編集・構成:dazzly編集部
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