DXの定義を振り返りながら、DXが求められる本質について考えてみた

改めて”DX”とはどういうことなのか?
言葉が先行してしまい、解釈が人によって様々となってしまっている現状ではありますが、基本的には、

「デジタル技術を使って、ビジネスモデルそのものを変革していく」
「その上で、組織・プロセス・企業文化・風土を変革し、価値創出する」

ということを指します。

定義としては、

・デジタイゼーション
・デジタライゼーション
・デジタルトランスフォーメーション

は別物であり、区別して語られることが多いです。

それぞれの定義は、

・デジタイゼーション
⇒アナログな情報をデータ化する

・デジタライゼーション
⇒個別業務や業務プロセスのデジタル化

・デジタルトランスフォーメーション
⇒デジタル技術を使い、ビジネスモデルそのものや組織・企業風土を変革していく

とされており、具体的にどういうことなのか?までイメージできないものの、
改めて書き出すと、ニュアンスだけでも全然異なるものだ、とお分かりいただけるかと思います。

それを前提として、なぜ今、DXが求められているのか?
背景としては、2025年の壁というキーワードや労働者人口の問題だったり、いろいろ挙げられるとは思いますが、
一番身近なところでいくと、消費者行動が変わってきていることが大きいのではないかと考えられます。

少し前でいくと、インターネットにより世界は大きく変わりました。
インターネットが発達する前までは、物理的に自分の周りにいる人たちと繋がっているのがコミュニティの概念だったと思われますが、
今や世界中の人と繋がれるようになった、つまり、コミュニティの概念がガラッと変わってしまいました。

そして、スマートフォンの出現。
PCが手のひらにある感覚で、これがあれば、いつでもどこでも世界と繋がることができる。

例えばAmazonのように、困ったときにすぐに買い物ができる・届けてくれるようになったり、
メルカリのように、個人間での売買が可能になったり、
飲食店では、お店に行く前に事前オーダーをして、到着後すぐに商品を受け取れたり、

そもそもの行動が変わってきている、その環境の中で、企業はどう存在価値を世の中に対して発揮していくのか?
そういったことが必然的に求められる時代になっています。

消費者行動だけでなく、働き方も変化しており、オフィスの概念も変わってきています。
これまでは、オフィスに行けば顔が見えて、そこでコミュニケーションを図ることができた。
それがリモートワークだと、環境を整えなければ仕事も始められないし、コミュニケーションすら取れない。
とすれば、コミュニケーションツールそのものが、もうオフィスの一部なのではないだろうか?

デジタルが生活の中・働き方の中に入ってきたことで、いつの間にか概念そのものが、良くも悪くも変わってしまっています。
いつの間にかスマホで買い物をするようになり、いつの間にかスマホで手続きするようになり、いつの間にかオンラインで打ち合わせをするようになった。

いつの間にか当たり前になっている、いろんなものがアップデートされている。
そんな環境や時代であるということに向き合い、企業はこの先、どう立ち向かっていくのか?

それこそが、DXが求められる本質なのではないか、そんな風に思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次