アスリートの体も、組織のチームも。
表面に見える“問題”の奥には、必ず別の原因があります。
今回のゲストは、二神幹アスリート研究所 代表・二神幹（ふたがみもとき）さん。
アスリートのフィジカルトレーニングと、経営者の健康サポートを行う「ベストパフォーマンスコーチ」として活動されています。
dazzly代表・筒井との共通点は、“見えていない部分に目を向けること”。
スポーツと組織マネジメントの意外な共通点が見えてきました。
「崖っぷちのアスリートに、希望を届けたい」
二神さんはこう語ります。
理念は、“崖っぷちに立たされたアスリートの希望になる”こと。
諦めない環境をつくりたいと思っています。
これまで多くのアスリートを見てきた二神さん。
彼らの「思うように動けない」「結果が出ない」という悩みの多くは、“努力不足”ではなく“体の動きの使い方”に原因があるといいます。
僕自身、プロを目指していた時期がありましたが、全力で動かしているつもりなのに、外から見ると50％くらいの動きに見える。
練習を重ねても結果が出ず、どんどん自信を失っていったんです。
しかし、あるトレーナーとの出会いが転機となりました。
たった3ヶ月のトレーニングで、動きの質が大きく改善。
「筋肉を鍛える」ではなく、「脳がどう体を動かすか」という意識に着目したアプローチでした。
トレーニングって、鍛えるだけじゃない。どう意識するかで、体はまったく違う動きをするんです。
筋肉の“奥”を見る──そこに本質がある
フィジカルトレーナーとして多くのアスリートを支えてきた二神さん。
体の不調を見極めるとき、注目するのは“症状そのもの”ではなく“原因となる筋肉”です。
例えば“反り腰”を直すとき、腰そのものを見ても意味がない。
腰に影響を与えている筋肉──たとえば腸腰筋など──を整えることで、自然と反り腰は改善していくんです。
筒井も、実際に二神さんのトレーニングを受けている一人。
「巻き肩と反り腰を直したい」と相談したところ、まったく別の箇所を指摘されたといいます。
肩や腰ではなく、全然違う場所に原因があると言われて驚きました。表面化している問題ではなく、構造そのものを見ている感覚でした。
組織にも「反り腰」がある
この“根本を見る視点”は、組織マネジメントにも通じます。
筒井はこう語ります。
たとえば『オフィスが散らかっている』『社員がバラバラ』という現象を問題と捉えても、実際の原因はそこではない。
仕組みやコミュニケーションの在り方、意識のズレなど、もっと深いところに根はあります。
二神さんも同意します。
体の中で“腰”に影響を与える筋肉を探すように、組織の不調にも“根っこ”がある。
そこを見抜けるかどうかで、結果はまったく変わってくると思います。
「導くリーダーシップ」に共感して
実は筒井と二神さんは、時期こそ被っていないものの大学の先輩後輩という間柄。
現在は、筒井が監督を務める草野球チームで、二神さんがキャプテンを務めています。
「監督＝率いる」ではなく、「導く」というリーダーシップがこれからの時代には必要だと感じている、そう語る二神さんは、筒井のクラウドファンディングにも共感して支援を行いました。
学生時代の監督は“率いるタイプ”が多かったんですが、いまは情報も多く、選手も自分の意見を持つ時代です。
一人ひとりの強みを引き出して導けるリーダーが、これからは求められると思います。
表面ではなく、構造を見る
アスリートの体も、ビジネスの組織も。
表に見える現象にとらわれず、“構造”を捉える力が問われています。
筒井はまとめます。
表面を整えるだけでは、根本的な変化は起きません。深いところにある原因を見極めてこそ、真のパフォーマンスが生まれる。体もチームも、仕組みも、同じだと思います。
🎙️ ゲスト
二神 幹（ふたがみ・もとき）
二神元気アスリート研究所 代表。ベストパフォーマンスコーチ。
アスリートおよび経営者を対象に、体の動きと意識の関係性に着目したトレーニングを行う。
株式会社dazzlyの公式Podcast「インタビュー：二神幹アスリート研究所・代表 二神幹（ふたがみもとき）さん 番外編：トレーナー視点のマネジメント論」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
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Podcast:
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出演：筒井千晶（株式会社dazzly 代表）
インタビュアー：土井
ゲスト：二神幹さん
編集・構成：dazzly編集部
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