進捗管理をどこまで細かくやるべきか。
放っておけば手遅れになるかもしれない。しかし、介入しすぎればマイクロマネジメントになる。
この二択に悩むリーダーは少なくないのではないでしょうか。
二項対立で考えすぎないこと
「放置かマイクロマネジメントか」──dazzly代表の筒井は、まずこの発想自体を見直すべきだと語ります。
放っておくのか、マイクロマネジメントなのかという二項対立で考えすぎない方がいいですよ、とお伝えしています。
どちらかしか選択肢がないと思い込むと、極端な対応に振れてしまいます。
大切なのは、チーム全体の戦力やメンバーの状況に応じて、進捗管理のレベル感を変えていくというスタンスです。
メンバーの力量を見極めてから管理方法を決める
経験を積んだメンバーは、問題があれば早めに報告し、適切なタイミングで状況を共有するということを自然にできます。しかし、若手やプロジェクト経験の浅いメンバーの場合はそうとは限りません。
若手やこうしたことに馴染みがない方は、ギリギリになってから言ってくるとか、もう手に負えなくなってから言ってくるということがあります。
「もっと早く言ってよ」と言っても、「言わなきゃいけなかったんですね」と返ってくることもあります。
だからこそ、今このチームには、このメンバーにはどういう管理方法が適切なのかを丁寧に見極める必要があると筒井は指摘します。
毎回同じやり方を機械的に当てはめるのではなく、チームごと、メンバーごとに対応を変えていくという姿勢が求められます。
「基準」は守らせるためではなく、ギャップを測るために置く
初めてのチームではメンバーの実力が分からないこともあります。
筒井は、まず「これまでどういうプロジェクト経験をしてきたか」「どういうやり方をしてきたか」を聞いた上で、ある程度の基準を設けるといいます。
ただ、実際はやってみないと分からないので、その基準とどれくらい現実がズレているかを見るようにしています。
どちらかというと守ってもらうためというよりも、今回のチーム全体としてこの基準と実際のギャップがどれくらいあるだろうと測るために置いている感覚です。
ここで注目したいのは、基準をルールとして固定するのではなく、チューニングの起点として使っているという点です。
ズレが想定内なのか想定以上なのかを見極め、必要に応じて調整していく。この柔軟さが、進捗管理の質を高めるポイントになっています。
「ズレた」ことは、むしろ次の判断材料になる
基準とのズレが見えてきた時、それは失敗ではなく判断材料になると筒井は続けます。
「やっぱりズレたな」ということもあるし、「意外とフィットしているのかもしれない、もう少し委ねてもいいかもな」と思う時もあります。やってみて調整していく感じですね。
ズレが大きければ管理の粒度を上げ、フィットしていれば任せる範囲を広げる。この繰り返しが、チームの自律性を育てていくプロセスそのものです。
イライラよりも、柔軟さが生産性を上げる
ルールを守ってもらえないとイライラすることもある、と筒井は正直に語ります。
しかし同時に、こうした気づきも共有しています。
どうしても守らないとイライラしてしまうこともあります。
でも、「そうか、ちょっとこちらの要求が合っていなかったのかな」と受け止められると、違った対応ができるようになります。
管理する側の力が抜けることで、チーム全体が動きやすくなる。
進捗管理の本質は、ルールを敷くことではなく、チームの現状を正しく観察し続けることにあるのかもしれません。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「細かすぎる? 適切な進捗管理でチームの自律性を高めるには」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
Podcast:

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出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井
編集・構成:dazzly編集部
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