DXを進めたいのに進まない──「まず仲良くなる」ことから始めよう
デジタル化、AI、ChatGPT──。
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が当たり前のように飛び交う今、
「推進したほうがいいのはわかっている。でも、どう始めればいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。筒井は、この“距離感”こそがDX推進の壁だと語ります。
DXは「遠いもの」ではない
DXという言葉が大きすぎて、かえって遠い存在に感じてしまう。
でも、実際のところは“デジタルをどう活用して変化を起こすか”という話だと筒井はいいます。
DXというと、大規模なシステム導入やAI開発をイメージしがちですが、本質はもっと身近なところにあります。
「ChatGPTやAIツールを試してみる」のも確かに第一歩。
ただし、「使ってみた」で止まってしまうケースが多いのも現実です。
「AIに質問してみた」「画像を作ってみた」──それだけでは、“面白いおもちゃを手に入れた”段階にすぎません。
本来のDXは「どうしたいか」から始まる
ツールを使いこなすために必要なのは、技術力よりも“目的意識”だと筒井はいいます。
AIもITツールも、基本的には“言われたことしかやらない”んです。
だからこそ、“これを使ってどうしたいのか”を考える必要がある。
便利な道具を手にしただけでは、何も変わりません。
「何を変えたいのか」「どこを良くしたいのか」を明確にしてこそ、DXは力を発揮します。
「技術のことはよく分からない」と言ってしまう人も少なくありません。
しかし筒井はそれを「思考停止のサイン」だと指摘します。
技術的な部分は専門家に任せて構いません。
でも、“これを使って何を実現したいのか”は人が考える領域です。
そこまで含めて考えることが、本当のDX推進なんです。
“めんどくさい”を手放さない
DXの原点は、「小さな違和感」や「面倒だな」という感覚にあります。
今のやり方、もっと楽にできないかな?そう感じたときこそ、DXの出番です。
これまで我慢してきた小さな不便や非効率を見逃さず、「どうすれば良くなるか」を考えることが第一歩。
AIやITツールは、その思考を助ける“相棒”になり得ます。
AIと「仲良くなる」という発想
筒井は、AIを使うときの姿勢についてもこう語ります。
AIも人と同じで、得意不得意があります。
どういう指示を出せば動くのか、どんな返答をするのかを知っていく。
いわば“相手を理解して仲良くなる”感覚です。
最初は「顔見知り」でも構いません。
少しずつAIに話しかけて、反応を見ながら“関係を深めていく”。
それが、DXの第一歩になるといいます。
DX推進は「思考停止」からの脱却
DXは“IT導入プロジェクト”ではなく、“思考をアップデートするプロセス”です。
「どうせできない」「よくわからない」と距離を置くのではなく、まずは現状を疑い、「もっとよくなるかもしれない」と考えてみる。
AIやデジタルツールは、思考を補ってくれる存在。
まずは“仲良くなってみる”くらいの気持ちで始めるのがいいと思います。
DXの第一歩は、専門知識よりも“好奇心”から。
その一歩が、組織やチームの新しい未来をつくるきっかけになります。
株式会社dazzlyの公式Podcast「DXを推進するための小さな第一歩とは?」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
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Podcast:
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出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井
編集・構成:dazzly編集部
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