「任せたつもりだったのに、うまくいかなかった」「どこまで任せていいのかわからない」
そんな悩みは、マネジメントやプロジェクトの現場で多く耳にします。
本記事では、株式会社dazzly代表の筒井が語る「仕事の任せ方」について、守破離(しゅはり)の考え方をヒントに掘り下げます。
相手の経験値や状況に応じて、任せる“領域”と“任せ方”を調整することで、チームの可能性はもっと引き出せるはずです。
「任せ方」と「任せる範囲」を分けて考える
「仕事を任せる」と一口に言っても、大きく2つの視点があります。
- 任せ方(どう任せるか)
- 任せる範囲(どこまで任せるか)
筒井はこのように整理します。
例えばプレゼンがあるとします。
そのとき、相手に“資料の一部”を任せるのか、“資料全体”を任せるのか、あるいは“発表も含めた全部”を任せるのか。これが“任せる範囲”です。
そのうえで、どう伝えるか、どんな関わり方をするかが“任せ方”です。
そしてこの「任せ方」を考えるうえで有効なのが、日本の武道や芸道で使われる言葉「守破離(しゅはり)」だと筒井は言います。
守破離で考える、3つの「任せ方」
では、「守破離」を仕事の任せ方にどう応用できるのでしょうか。
3段階の関わり方を整理しました。
1|守:「教える」=ティーチング
初めての仕事や未経験の領域を任せるときは、やり方を教える(ティーチング)段階が必要です。
相手がやったことのない業務であれば、まず“守”から始めます。
ここは丁寧に指示を出して、手順も含めて教えていく段階ですね。
2|破:「問いかける」=コーチング
ある程度経験を積んできた人には、答えを与えるのではなく、問いを投げかけて一緒に考えるスタンスが有効です。
“破”の段階にいる人には、例えば『どうやったらうまく進められると思う?』と聞いてみる。
こちらの期待も伝えながら、相手の考えを引き出していきます。
ここでカギになるのは、やり方を強制せず、でも任せきりにもせず。対話を重ねながら進める柔軟なスタンスです。
3|離:「委ねる」=リクエスト
十分な経験と信頼がある相手には、仕事の進め方も含めて一任する「リクエスト」の形が適しています。
“離”にいる人には、『任せたよ、お願いね』とすべて委ねる。
細かい指示ではなく、目的とゴールだけを共有して動いてもらうフェーズです。
ここまで来ると、相手の自律性を最大限信じて任せられる状態になります。
「仕事をお願いする」だけで終わっていないか
「やってくれるだろう」「わかっているだろう」という期待のズレが、チームの誤解やトラブルを生むことも少なくありません。
“お願いね”だけでは伝わらないこともあるんです。作業範囲だけでなく、その背景にある“目的”や“期待される役割”もセットで伝えることで、相手の意識は大きく変わります。
一見すると単調な作業に見えるタスクも、「この仕事は何のためにあるのか」を知ることで、意味が変わり、自発的な工夫や責任感にもつながっていくのです。
仕事の任せ方に“正解”はありません。
しかし、相手のスキルや経験に応じて「どう任せるか」を意識的に選ぶことで、任せる側も、任される側もストレスが減り、信頼関係が深まります。
まとめ|任せるのはゴールではなくプロセスの始まり
「任せたはずなのにうまくいかない」「結局自分でやった方が早い」
そんなふうに感じたことがある方は、一度「任せ方」の視点を見直してみてはいかがでしょうか。
- どこまで任せるか(範囲)
- どう任せるか(守破離)
- 何のために任せるか(目的)
この3つを意識するだけで、任せる側の伝え方が変わり、任される側の意識も変わります。
そして何より、任せるという行為そのものが、チームの育成や信頼構築につながるプロセスになるはずです。
この記事は、株式会社dazzlyの公式Podcast「効果的な仕事の任せ方とは?2」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
▶︎株式会社dazzly ホームページ
Podcast:
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出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井
編集・構成:dazzly編集部
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