「これ、やっといて」が生むすれ違い──信頼して“任せる”ために必要な視点とは?

ちょっとした仕事のお願い、ちょっとした家事の分担。
「これ、やっておいて」と伝えたはずなのに、思ったように進んでいない──そんな経験はありませんか?

仕事でも家庭でも、「人に何かを任せる」という行為には、想像以上の“ギャップ”が潜んでいます。
本記事では、株式会社dazzly代表の筒井が、プロジェクトマネジメントの視点から「任せ方」のポイントを語ります。
言葉のすれ違いを防ぎ、チームが自律的に動けるようになるヒントをお届けします。

目次

「これ、やっといて」では、伝わらない

「やってくれると思ってた」「言われたとおりにやったつもりだった」
任せた側と任された側の間で、こうしたズレが起こる場面は少なくありません。

筒井は言います。

任せるときに大切なのは、“何をやってもらうか”以上に、“なぜそれをお願いするのか”を伝えることだと思っています。

特に、プロジェクトの現場では初対面のメンバーも多く、“共有されているはず”という前提が通じないこともしばしば。
「これ、やっといて」だけで伝わると思ってしまうと、かえってすれ違いの温床になると指摘します。

作業範囲と責任範囲は、違う

筒井は、任せるときに次の3点をセットで伝えることが重要だと語ります。

  • 何をやってほしいのか(作業内容)
  • なぜそれをやってほしいのか(目的)
  • どこまでを任せたいのか(責任範囲)

“作業範囲”と“責任範囲”は、よく似ていて違うんです。

作業だけを切り出して頼まれると、受け取った側は「ただやればいいんでしょ」と感じてしまうことも。
しかし、そこに「なぜこの作業が必要なのか」「全体のどの部分を担っているのか」といった背景があると、取り組む姿勢や工夫の余地がまったく違ってきます。

この作業って、ただのタスクじゃなくて“目的に近づくための一手なんだ”って思えると、人は前向きに動けるようになるんですよね。

すれ違いが起きたら、チューニングのチャンス

もちろん、すべてを完璧に伝えても、すれ違いが起きることはあります。
むしろ、それを前提に「ズレが起こるかもしれない」と思っておくことが重要だと筒井は言います。

“誰かがやってくれるだろう”という隙間は、どのチームにもあるものです。
それが表に出たときは、チューニングのチャンスなんですよね。

やり直しが必要になることや、想定外の取り違えが起きることも、プロジェクトでは珍しくありません。
そうした“ズレ”を放置せずに、「なぜ起きたのか?」を丁寧に振り返ることで、次に同じことが起こるのを防ぐ設計に繋がります。

「任せる力」とは

信頼して任せることは、リーダーにとって大切な力です。
でもそれは、単に「丸投げすること」ではありません。

目的を共有して、背景を伝えて、それでもズレたら一緒にチューニングしていく。
それが“任せる”ということなんだと思います。

小さなすれ違いを見逃さず、丁寧に修正する。
その積み重ねが、チームの自律性を育て、プロジェクト全体の推進力になります。

まとめ|「任せる」ことは、チームを信じて言葉を尽くすこと

  • 作業内容だけでなく、目的や責任範囲も一緒に伝える
  • ズレが起きたときは「誰が悪いか」ではなく「なぜ起きたか」を一緒に探る
  • 任せた相手が判断できるような“背景”の共有が、信頼と工夫を生む

完璧に任せるのではなく、少しずつすり合わせていく。
それが、プロジェクトにおける「任せ方」の現実であり、理想のチームづくりの第一歩です。


この記事は、株式会社dazzlyの公式Podcast「効果的な仕事の任せ方とは?」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。

ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
▶︎株式会社dazzly ホームページ

Podcast:

Apple Podcast
035.効果的な仕事の任せ方とは? ポッドキャストのエピソード · DX時代の勝ちに行く組織マネジメント · 2023/09/26 · 12分

Spotify:

出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井
編集・構成:dazzly編集部

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次