高校野球監督に学ぶ「人を育てる」マネジメント論

目次

組織マネジメントに通じる、3人の名監督の哲学

今回のテーマは、筒井が長年注目してきた「高校野球監督」の指導論。
ビジネスの世界にも通じる“育成”や“マネジメント”のヒントが、高校野球の現場には詰まっています。

草野球チームの監督としても日々試行錯誤を重ねている筒井が、これまで注目してきた3人の高校野球監督の育成論から、現代の組織づくりに通じるマネジメントの本質を紐解きます。

凡事徹底と自然体──大阪桐蔭・西谷監督の育成論

いまや全国の強豪校として知られる大阪桐蔭高校。
その指導を長年担ってきた西谷監督の考え方に、筒井は強く惹かれてきました。

西谷監督が何より大切にしているのは、“凡事徹底”なんです。
当たり前のことを、当たり前に徹底してやる。
ゴミ拾いのようなマナー面から、走る・声を出すといった基本動作まで、本当に徹底しています。

注目校として周囲の期待やプレッシャーを一身に背負いながらも、選手たちが浮つかず、謙虚に努力を重ねているのは、まさにこの指導姿勢の賜物だと筒井は言います。
一方で、細かく管理しすぎず、選手の自主性も尊重するスタンスも印象的だと話します。

“自然農法”みたいな言葉を例えにしていたこともあって。
口を出しすぎず、選手が持つものを信じて待つ。
これって、ビジネスでもチームビルディングでも本質は同じなんじゃないかと思うんです。

「人間を育てて勝つ」──日大三高・小倉監督の人間力教育

続いて挙げたのは、日大三高の元監督・小倉氏。
筒井が野球関係者と話す中で何度も耳にしたのが「日大三出身者は人間ができている」という評価だった。

小倉監督は“いい人間を育てて勝つ”という信念を持っていたそうです。
勝利至上主義ではなく、人としてまっすぐであること。
それがチームにも、社会にも必要なんだと伝えていました。

特に印象に残ったのは、「リーダーはかっこよくなきゃダメだ」という言葉。

ここで言う“かっこよさ”って、裏表がないことなんです。
自分に正直であることが、自信につながり、信頼される存在になる。
ビジネスでも、こうした人間性がマネジメントには欠かせないと思います。

全身全霊で目的に挑む──母校の監督の覚悟

最後に、筒井の母校の監督について語りました。
甲子園出場を何度も実現してきたこちらの監督は、「目的ありき」で全身全霊を注ぐ指導者だったといいます。

私が在学中はとにかく厳しくて、怖い先生という印象でした。
でも卒業後、草野球の監督を始めた時に話を聞きに行って、やっと気づいたんです。
全ての行動は“目的”から逆算されていたものでした。

その目的とは、生徒の未来を見据えた「甲子園出場」でした。

学力や知名度では評価されにくい高校でも、甲子園に出れば“あの高校すごいね”と一目置かれる。
生徒の自信にもなるし、地域にも誇りを与える。
そのために、命をかけているような熱量を感じました。

マネジメントに必要なのは、技術よりも「人を想う力」

3人の監督に共通していたのは、技術や戦略以上に「人」を見つめる姿勢です。

当たり前のことを当たり前にやり切る力。
自分を偽らず生きるかっこよさ。
目的から逆算して指導に向き合う覚悟──。

どれも、ビジネスにおいて「人を育て、チームを導く」リーダーに欠かせないマインドです。

高校野球監督の話だけど、実は企業のマネージャーにもそのまま通じる部分が多いと思うんです。

そう語る筒井の視点を通して見えてくるのは、時代や業種を超えて共通する、「育成」と「マネジメント」の本質なのかもしれません。

この記事は、株式会社dazzlyの公式Podcast「ツールを活用して効果的にマネジメントする方法とは?」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
編集・構成:dazzly編集部


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この記事は、株式会社dazzlyの公式Podcast「DX時代の勝ちに行く組織マネジメント」での対話内容をもとに、DX推進や組織変革を考える皆さまに向けて再構成したものです。

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110.番外編:高校野球監督の指導論 ポッドキャストのエピソード · DX時代の勝ちに行く組織マネジメント · 2025/03/04 · 17分

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