専門家が集まるほど、プロジェクトは難しくなる
プロジェクトを進めるうえで、エンジニアやデザイナー、業界の専門家など、
それぞれ異なる領域のプロフェッショナルと関わる場面は少なくありません。
一方で、
「話が通じない」
「説明が難しすぎて理解できない」
「結局、何を判断すればいいのかわからない」
──そんな違和感を覚えた経験がある方も多いのではないでしょうか。
このテーマについて、株式会社dazzly代表の筒井は、そもそもの前提の置き方に原因があると語ります。
同じ言葉でも、意味はまったく違う
筒井が指摘するのは、「同じ言葉を使っていても、前提が違えば意味は一致しない」という点です。
業界が違うと、同じ言葉でも全然違う意味で使われていることがある。
もう“違う言語を話している”くらいに思ったほうがいいと思っています。
たとえば、エンジニア同士ではスムーズに通じている会話が、ビジネスサイドの人間にはまったく理解できない、という場面。
それを「コミュニケーション能力が低い」と捉えてしまうのは、筒井は明確に違うと言います。
外国語で話しかけられて理解できなかったときに、相手のコミュニケーション能力が低いとは思わないですよね。それと同じだと思っています。
「全部わかろう」としない、という選択
専門家と向き合うとき、
「理解しなければならない」
「ちゃんとわからないと判断できない」
そんなプレッシャーを感じることもあります。
しかし筒井は、すべてを理解しようとする必要はないと語ります。
相手はその道のプロなので、短期間で全部を理解することはできない。
だから、ある意味“ここから先は今はわからない”と線を引くことも大事。
理解に努める姿勢は持ちつつも、仕事を進めるうえで押さえるべきポイントはどこかを聞く。
「全部教えてください」でもなく、「わからないから相手に丸投げ」でもない。
こちらがやるべきことは何か、判断するために必要な情報はどこか、そこを教えてもらう、というスタンスですね。
「それは無理ですね」と言われたときに、やってはいけないこと
専門家とのコミュニケーションで、特に注意すべき場面があります。
それが、「それは難しい」「できません」と言われたとき。
筒井は、ここで自分たちの常識で即座に判断しないことが重要だと話します。
住んでいる世界が違う、くらいの前提でいたほうがいい。
こちらの常識で“ありえない”と判断してしまうと、それ以上の対話が止まってしまう。
重要なのは、「なぜできないのか」を聞くこと。
どういう前提や常識の上で、それが“できない”と言われているのか。そこを聞いてみると、意外と納得できる理由があることも多いです。
パートナーとして向き合う、という姿勢
専門家との関係性は、最初からスムーズにいくとは限りません。
最初は、向こうも疑心暗鬼だったりします。
だからこそ筒井は、「一緒にやっていきましょう」というパートナーシップの姿勢を明確に示すことを大切にしていると言います。
ただし、
- すべてを任せるわけではない
- 何もわからない立場に立ちすぎない
こちらがやるべきことを教えてください、というスタンス。
それが一番、健全だと思っています。
違う世界の人と働く、という前提に立つ
専門家とのコミュニケーションの本質はスキルではなく前提だということです。
業界が違えば、国が違うくらいの感覚でちょうどいい。
そもそも違う世界を生きている人だ、という前提に立つ。
その前提があるだけで、
- 判断を急がなくなる
- 無用な摩擦が減る
- 心理的な距離が縮まる
結果として、プロジェクトは進みやすくなります。
記事について
株式会社dazzlyの公式Podcast「専門家と円滑なコミュニケーションを図るためには?」での対話内容をもとに、DX推進や組織マネジメントを考える皆さまに向けて再構成したものです。
ITツールの活用やDX推進に関する課題やお悩みがあれば、お気軽に弊社までご相談ください。
▶︎ 株式会社dazzly ホームページ
Podcast:
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出演:筒井千晶(株式会社dazzly 代表)
インタビュアー:土井
編集・構成:ダズリー編集部

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